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《サンパウロ市》口論後に女性乗客を刺殺=バス内で殴られた料金係逆上

 2日夜、サンパウロ市北部サンターナで、バスの中での口論がきっかけで、27歳の女性が降車後にバスの料金係(コブラドール)に刺殺される事件が起きた。6日付現地紙が報じている。
 殺されたのはアンドレーザ・ラファエリ・シウヴァ・ソウザさんで、殺害したのはダヴィド・ジャヌアリオ・ダ・シウヴァ容疑者(60)だ。
 調べによると、2人は971R―10号線のバスの中で激しく口論したという。事の発端は、ダヴィド容疑者が他の乗客に応対する様子を見たアンドレーザさんが「無教養だ」とからかったことにあるという。
 そこで口論となったが、その際にアンドレーザさんはコブラドールの顔を2回殴り、さらに唾まではきかけたという。この現場は10人を超える乗客に目撃されていたという。
 アンドレーザさんはサンターナ周辺で下車したため、ダヴィド容疑者もバスを降りて後を追い、「人の顔を殴るのはこれが最後だ」と言った後、持っていたナイフでアンドレーザさんの首を刺したという。アンドレーザさんは病院に運ばれたが死亡した。
 ダヴィド容疑者は現場から140メートルほど離れた場所で血だらけで見つかった。同容疑者は「頭に血が上っていた」と語っており、殺害する気はなかったという。