【既報関連】ミナス州でのバス襲撃は5日夜から6日未明にかけても続き、3日以降の4日間の襲撃回数は97回、被害が出た自治体の数も33市に増えたと6日付現地紙サイトが報じた。
フェルナンド・ピメンテル知事は5日午後、警察からの情報を基に、一連のバス襲撃事件は犯罪組織が絡んだものとの見解を明らかにした。一部では、同州内での犯罪組織の行動は、同州内の刑務所で携帯電話を使えないよう、電波を遮断した事が原因との説もある。
ピメンテル知事は5日の会見で、「我が州の刑務所は全国の平均的な刑務所より基準が厳しく、犯罪組織を自由にはさせていないから、その報復を受けている」という言い方をしている。同州の刑務所は16年6月の時点で、収容人数の2倍弱の人員を収監していた。
ベロ・オリゾンテ市近郊のリベリラン・ダス・ネーヴェス市では、5日にバス2台が襲われた。その内の1台を襲った3人組は、運転手も降ろした上、持参した燃料を撒いて着火。車外に漏れた燃料が路面を流れ、州立校の塀や門の一部も延焼した。また、バスが炎上した際に電線も焼け、爆発も起きたという。
同州各地で起きた襲撃事件では、トラックなども被害に遭っている。同州では市警と軍警、連警が共同で捜査などを行っているが、連警からの指示もあり、5日夜以降の事件に関する詳細は明かさない意向だという。
警察は、一連の事件を引き起こした犯罪組織の中核に迫るため、逮捕された容疑者約50人の供述内容などの捜査情報を機密扱いとしている。また、バスなどの公共交通機関には私服警官を乗り込ませ、警備に当たらせている。