世論調査でなかなか好結果が出ないことから、民主社会党(PSDB)の中にジェラウド・アウキミン氏が大統領候補であることに焦りを感じている人が少なくないと、12日付フォーリャ紙が報じている。
昨日付の本紙でも報じたように、ダッタフォーリャの支持率調査でのアウキミン氏は、逮捕中のルーラ氏(労働者党・PT)を除いた場合でも、ジャイール・ボルソナロ氏(社会自由党・PSL)、マリーナ・シウヴァ氏(REDE)、シロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)に次ぐ、4位の評価だ。
PSDBは1994年の大統領選以来、6回連続で2位以内に候補を送り込んでいるだけに、アウキミン氏に対する反応の悪さは党内部に懸念を生じさせている。
最近の報道では、財界でも「まだアウキミン氏支持が多くはあるが、ボルソナロ氏への鞍替えが目立っている」とも言われ、PSDBの長年の協力政党である民主党(DEM)や、下院でPSDBと議員数同数の進歩党(PP)が、シロ氏になびきはじめたとも報じられている。
こうした動きに対し、党内では、「マリーナ氏とシャッパを組む方がよいのではないか」という声があがっている。それを推奨している人の中にはカルドーゾ元大統領の名前まであるという。
中には「マリーナ氏が正候補でアウキミン氏が副の方が良いのでは」という意見さえあるが、カルドーゾ氏は、「まだシャッパを組めとまでは言わないし、それには時期尚早だが、可能性として持っておくのは良いことだ」と発言している。
また、党内の別の声では、アウキミン氏よりも、サンパウロ州知事選での当選を目指すジョアン・ドリア前サンパウロ市市長の方が勝てる可能性があるのではないか、との声もあがっている。
この話は以前、ドリア氏自身の大統領選での世論調査支持率が下降したことで流れている。ドリア氏自身も11日、フォーリャ紙、ネットのUOL、SBT局に対する合同インタビューで、「大統領候補はあくまでアウキミン氏」と、改めて自身の大統領選出馬を否定している。
アウキミン氏自身は、「選挙が本格的になるのは選挙放送がはじまる8月」と、平静さを保つ姿勢を崩していない。選挙放送では、社会民主党(PSD)、ブラジル労働党(PDT)、社会大衆党(PPS)との連立が確実視されており、選挙放送の持ち時間では有利な立場にある。
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