FIESP(サンパウロ州工連)とSESI(社会工業サービス)の共催で、ブラジル日本移民110周年記念ショーが10日午後、パウリスタ大通りのFIESP文化センター前の特別ステージで開催された。歩行者天国となった同日、多くの通行者が足を止めて、日本文化公演を楽しんだ。
同ショーは午後1時から始まり、健康体操や平田ジョーなどが観客を盛り上げた。午後2時半頃には菊地義治ブラジル日本移民110周年祭典実行委員長がステージに上がった。
今年の日本移民110周年と眞子さまのご訪問について説明した菊地実行委員長は「今年は多くの110周年を祝う行事があるので、皆さんも是非参加を。ビバ・ブラジル!ビバ・ジャポン!」と会場を盛り上げ、来場に感謝を述べた。
その後、レキオス芸能太鼓や鳥取のしゃんしゃん傘踊りなどが発表。音楽に合わせ踊り、リズムを取って楽しむ人も見られた。ひまわり太鼓の演目では女性が中心となり迫力の演奏を見せ、観客は歓声や拍手を送った。
日が暮れた頃、サンバチームのアギア・デ・オウロ、琉球国祭太鼓が立て続けに出演、最後の演目となった琉球国祭太鼓のカチャーシーではアギアと共演した。観客の間に沖縄伝統舞踊の太圭流華の会が入り、一緒に踊るなどして場を盛り上げた。演奏が終わるとあちこちで大きな歓声や拍手が起こった。
滝川エミリアさん(69、二世)、村上ミツイさん(72、二世)、ノリオさん(80、二世)は「健康体操など参加できるものもあって楽しかった」と嬉しい様子。
最後のカチャーシーまで楽しんだマリア・テレザさん(74)は「日本文化は好きだけど、110周年については知らなかったので驚いた。サンバと太鼓の共演もおもしろかったわ」と笑顔を見せた。
なお、移民の日の18日午後7時から翌19日の午前6時まで、日本移民110周年を祝って、FIESP文化センターの電飾付きの壁に日本国旗が映しだされる。