【既報関連】食肉大手ブラジルフーズ(BRF)のグローバル社長に、前ペトロブラス(PB)総裁のペドロ・パレンテ氏が就任する事が決まったと、14、15日付現地各紙・サイトが報じた。
4月26日からBRF社の経営審議会議長も務めているパレンテ氏は、6月18日から180日間、社長と経営審議会議長を兼任する。この期間は延長もありうる。社長としての任期は1年だ。
パレンテ氏は、16年5月31日から、PB社総裁を務めていた。新たな価格調整手法導入などで、PB社の経営改善に大きな貢献を果たしたが、先月下旬のトラックストの際、価格調整手法に政府の介入があったことで、「総裁で居続けることがPBに良いことではなくなった」の言葉を残し、今月1日に辞表を提出した。BRF社長就任はそれからわずか2週間後のこととなる。
パレンテ氏は、1990年代末から2000年代初頭にかけて、フェルナンド・エンリケ・カルドーゾ政権の企画相、鉱動相、官房長官を歴任した実績を持つ。企業経営者としても、再建手腕が市場から高く評価されているが、2年間赤字続きのBRF再建への道はPB以上に険しい。
「マーケティング、オペレーション、法務その他、空席だらけの要職を固める」「前任者の任期中に膨れ上がった債務の整理」「経費削減のための業務改善」の三大課題がパレンテ新社長を待ち構えているとの声が、BRFの状況に詳しいアナリストたちからは上がっている。社長としての任期の前半は後任を務めうる人材の発掘と養成、後半はグループ再編が主要任務となりそうだ。
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