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東西南北

 「別れた妻が犬に会わせてくれなくて、強い精神的苦痛を感じている」との男性の訴えが高等裁判所で認められた。「州知事の法的特権」に関する決定を下した高裁の判事が、大真面目に「ペットは、民法上は『家畜』の区別に入り、離婚の際の所有権、優先権の対象となる」とか、「ペットへの愛情は立派に法廷で扱われるべき事柄」などと議論したそうだ。これで男性は週末や祝日、年末年始には愛犬に会わせてもらえ、獣医に連れて行く事もできるとか。
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 コスタリカ戦で勝利を収め、ホットひと息のブブラジル。ロシアでは、「58年はペレ、62年はガリンシャ、70年はスター軍団、94年はロマーリオ、2002年はロナウド。俺たちゃ世界唯一のW杯優勝5回」と歌う応援歌が流行っているとか。ファンが大合唱する動画は一気に広まり、早速、大手TV局も便乗している。今大会でも優勝し、「18年はネイマール」の歌詞も加えられるだろうか?
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 サンパウロ市はホームレスの人向けの一時宿泊施設(CTA)の存在をより多くの路上生活者に知らせ、「施設には飼い犬を連れてきてもよい。犬がいるからといってCTAに来る事をためらわないで」と伝えるため、CTAの近くにある橋の裏側にグラフィックアートの告知を出した。「彼らにどうして宿泊施設の事を知らせる? そうだ! 彼らはよく橋の下に寝泊りしている。橋げたの裏に絵を描こう!」とのCMも映画館で流れている。この手法はフランスの国際広告コンペで賞もとったとか。冬に入り、寒空の下で凍え死ぬ人が少しでも減るとよいが。