ブラジル日本移民110周年の今年、日本の18県から慶祝団が駆けつける。その内13県から知事4人、副知事8人、県議長9人などを含めた慶祝団約300人が110周年式典に参加する。10年前の百周年式典の時には12県知事、13県議会議長、3副知事が参加し、慶祝団の総数は669人を数えた。今回もそれに次ぐ盛大な式典になりそうだ。
県人会記念式典の皮切りとなるのは7月19日に行われる栃木県人会の創立60周年。その後、7月22日に高知県人会が創立65周年・県人移住110周年記念式典を行なう。同じ22日に鹿児島県人会はサンパウロEXPOセンター2階の日本祭り(県連主催)会場で設立105周年記念式典を予定している。
7月23日には宮城県人会の創立65周年記念式典、翌7月24日は鳥取県人会の創立65周年・移住110周年、島根県の会館落成20周年祝賀会を予定している。
ほか、沖縄県人会の移民110周年記念式典が8月5日、岩手県人会の創立60周年記念式典が8月26日、愛知県人会の創立60周年記念式典が9月9日、大分県人会の創立65周年・県費留学生50周年・県費研修生40周年記念式典が9月29日、山形県人会の創立65周年記念式典が10月21日に予定されている。
鹿児島県人会の上園モニカみちえ会長(58、三世)は同県人会初の日系・女性会長。また、同県人会の県費留学生第一号でもある。日本祭り会場での式典開催につき、「日本祭りで忙しいときだが、手伝ってくれる婦人会や青年も式典に参加できるように」と理由を語った。
「遠いところからたくさんの人が県人会の節目を祝いに来てくれる。彼らが日本祭りにも参加し、ファンになってくれるように、心をこめて料理を作り、式典も成功させたい」と意気込みを語った。
県連の山田康夫会長(67、滋賀県人会長)は「18県からを一度に迎えるのは初めて」と驚き、「日本祭りの認知度が上がったようで嬉しい。対応する側として気を引き締め、良い思い出にしてもらえるよう頑張りたい」と語った。
式典に参加予定の知事は4人、副知事は8人、県議長は9人、副議長は3人。以下の通り(随時変更の可能性あり)。
▼宮城県=河端章好副知事、中島源陽県議長▼新潟県=高井盛雄副知事、岩村良一副県議長▼栃木県=福田富一知事、五十嵐清県議長▼福井県=藤田穣副知事、鈴木宏紀副県議長▼兵庫県=金沢和夫副知事▼鳥取県=福間裕隆副県議長▼広島県=湯崎英彦知事、山木靖雄県議長▼香川県=浜田恵造知事、五所野尾恭一県議長▼高知県=岩城孝章副知事、土森正典県議長▼福岡県=大曲昭恵副知事、井上順吾県議長▼佐賀県=副島良彦副知事、石倉秀郷県議長▼長崎県=上田裕司副知事、溝口芙美雄県議長▼鹿児島県=三反園訓知事、柴立鉄彦県議長
また長野、岐阜、奈良、鳥取、島根県から県議会議員などが参加。その他の慶祝団も含め日本から約230人、ハワイやメキシコ、ペルーなどから50~60人の県人会関係者の訪問が予測されている。
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10年前の百周年式典のアニェンビー会場には、12県知事をはじめ議長、副知事、一般慶祝団など約669人が参加した。一式典に12県知事が出席するのはかつてない出来事だった。議長は、知事が来伯予定の十二県に島根を加えた十三人。島根、新潟、長野からは副知事も参加を表明していた。この他、副議長、市長(群馬、鳥取、石川)、随行員、一般の慶祝団など総計で約669人。ちなみに15年前の2003年の戦後50周年記念式典では、日本から知事4人、副知事2人が来ていた。皇室からは眞子さまが御臨席される予定であり、まさに110周年にふさわしい盛大な陣容といえそうだ。