国家電力庁(Aneel)が3日、サンパウロ市やその近郊地域への電力供給を担当するエレトロパウロ社の電力料金を、平均で15・84%調整する事を認めた。新料金は4日から適用されると3日付現地紙サイトが報じた。
調整幅の平均は、高電圧の工業用が17・67%、低電圧の家庭用と商用が15・14%となっている。
エレトロパウロ社の電力供給先は、計720万箇所に上る。今回の値上げは、配電会社からの電力購入費値上がりを受けたもので、パラナ州にあるイタイプ発電所での生産コスト上昇などを反映した形となった。
同社から電力供給を受けているのは、バルエリ、カジャマル、カラピクイバ、ジアデマ、コチア、エンブー、エンブー・グアスー、イタペセリカ・ダ・セーラ、イタペヴィ、ジャンジーラ、ジュキチバ、マウアー、オザスコ、ピラポラ・ド・ボン・ジェズス、リベイロン・ピーレス、リオ・グランデ・ダ・セーラ、サンタナ・ド・パラナイバ、サントアンドレ、サンベルナルド・ド・カンポ、サンカエタノ・ド・スル、サンロウレンソ・ダ・セーラ、サンパウロ、タボアン・ダ・セーラ、ヴァルジェン・グランデ・パウリスタの各市だ。
なお、今回の値上げとは別に、6月、7月は、火力発電所多用に伴う追徴料金(100キロワット/時につき5レアル、赤旗2)も加算されているので、消費者には一層の負担増となる。