ブラジル国内ニュース

《ブラジル》かつての世界7位の資産家、バチスタ氏裁判=贈賄などで禁固30年の判決=司法取引の不成立により=カブラウ元知事にも22年8カ月

エイケ・バチスタ氏(写真は昨年1月31日のもの・Fernando Frazao/Agencia Brasil)
エイケ・バチスタ氏(写真は昨年1月31日のもの・Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 かつて一世を風靡したブラジル人企業家で、2012年には米誌フォーブスに「総資産300億ドルで、世界第7位の資産家」とも紹介されたエイケ・バチスタ氏が3日、贈賄と資金洗浄の罪で、禁固30年、罰金5500万レアルの有罪判決を受けたと、3、4日付ブラジル各紙が報じた。

 判決を下したのはリオ州のラヴァ・ジャット(LJ)作戦関連訴訟の担当判事のマルセロ・ブレタス氏で、バチスタ氏にとっては最初の刑事訴訟有罪判決となった。
 バチスタ氏はおよそ半年前に、連邦検察庁との間で交わしていた報奨付供述(司法取引)のための交渉が決裂していた。バチスタ氏は検察に情報提供を行ったが、検察は今年1月に、バチスタ氏が提出した証拠は不十分として、供述の見返りとしての減刑を拒否した。
 ブレタス判事は、「バチスタ氏は、2011年に当時のリオ州知事セルジオ・カブラウ氏に、州関連事業における便宜供与を求め、1600万ドル(現在なら5100万レアル相当)の賄賂を送った」と断罪した。
 バチスタ氏への告発は、昨年2月に発動したカリクーチ作戦によるものだ。バチスタ氏は昨年の1月から4月にかけて勾留されたが、最高裁のジウマール・メンデス判事が人身保護令を出し、釈放されていた。
 バチスタ氏は、先月死亡したVale社元社長のエリゼル・バチスタ氏の息子で、2007年にEBX社を設立。絶頂期には、当時のジウマ大統領に「企業家の鑑」「皆の模範」と称されるほどだった。同氏転落の端緒は2013年、所有企業の一つ、OGXが会社更生法を申請したときだ。
 ブレタス判事は同じ判決文で、セルジオ・カブラウ元リオ州知事に、収賄、資金洗浄、国外資産隠しの罪で禁固22年8カ月の有罪判決、元知事の妻アドリアナ・アンセルモ氏にも、収賄罪で禁固4年6カ月(昼間ならびに休日と祝日は外出可のセミ・アベルト)の有罪判決を下した。
 カブラウ元知事への有罪判決は6件目で、禁固刑の期間を合計すると123年4カ月になる。
 バチスタ氏に対する告発は、カブラウ氏への160万ドルの賄賂の他、2013年1月に行われた、アドリアナ氏の事務所への100万レアルの支払いに関するものだ。このやり取りには、名門サッカーチーム、フラメンゴの元会長、フラビオ・ゴジーニョ氏も関わっており、同氏も禁固22年の刑を受けた。
 賄賂の授受が行われたとき、バチスタ氏の所有する企業グループは、リオ州のインフラ、石油、天然ガス、造船、エネルギー産業、鉱山資源採掘、港湾輸送などの各事業に関わっており、それらの行く末は、当時のカブラウ知事の行動如何にかかっていたと検察は論告した。
 バチスタ氏の弁護士は控訴の意思を示し、カブラウ氏の弁護士も「判決も量刑も不当」と語っている。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button