2021年より、ブラジル人旅行者がEU諸国(シェンゲン協定加盟国)に入国するには事前申請が必要となると、5日付ブラジル各紙が報じた。
EU議会が5日に承認したのは、「ビザ(査証)が免除されている国の人も、渡航前にインターネットで必要な情報の入力が必要」という仕組みだ。同様の仕組みは既に米国のESTAなどがある。〃欧州版ESTA〃は、欧州旅行情報認証システム(ETIAS)と呼ばれる。
申請には7ユーロが必要で、ネット上の申し込み用紙に、個人情報、旅行歴、パスポート番号などを記入。データはEUがチェックし、国際刑事警察機構のデータベースとも照合後に承認する。承認されると、3年有効のETIASがEメールで送られる。
EU諸国にパスポートだけで入国でき、90日まで滞在できる国は日本やブラジルなど、60カ国以上あるが、21年以降はETIAS取得が不可欠となる。
シェンゲン協定加盟国は、ドイツ、オーストリア、ベルギー、デンマーク、スロバキア、スロベニア、スペイン、エストニア、フィンランド、フランス、ギリシャ、オランダ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、リトアニア、ラトビア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルグ、マルタ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、チェコ、スウェーデン、スイスの26カ国だ。