サンパウロ市地下鉄(メトロ)5号線4駅の完成予定がまた延期された。同市南部のサントアマーロ地区からモエマ地区を通る5号線は、サンパウロ市を南北に走る1号線や、東西に走る2号線に繋がる予定だ。昨年9月、今年3月、4月と少しずつ駅が増え、あと3駅で1号線に、更にもう1駅で2号に繋がるところまできているのに、「7月」とされていた4駅の完成予定が、メトロ側の最新発表で「8月」となったのだ。周辺の住民は首を長くして完成を待っているはずだが。
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サンパウロ市西部のヴィラ・ロボス公園内の図書館が、国際図書館連盟(IFLA)の選ぶ今年の世界ベスト公立図書館の最終候補になった。同じ最終候補には、ノルウェー、オランダ、米国、シンガポールの図書館もノミネートされている。今年は世界19カ国から35の公立図書館が推薦されていた。受賞図書館は8月28日にマレーシア、クアラルンプールでの総会で発表される。
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サンパウロ州では近年、人がサソリに噛まれる被害が増えており、今年も既に1万1500件の被害が起きている。これは昨年の2万1700件を上回るペースだ。サソリの被害は7017件だった2011年から右肩上がりで増えており、15年は1万5107件、16年も1万8829件発生している。10日には州内陸部カブラリア・パウリスタ市で、庭で遊んでいた4歳女児が噛まれたが、救急車が解毒剤のある病院を探している間に死亡した。専門家は被害が増えている理由を、森林開発で行き場を失ったサソリが人の暮らす地域に追いやられ、その環境に慣れたためとしている。
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