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《ブラジル》5月の小売販売は前月比0・6%減=トラックストの影響避けられず

 地理統計院(IBGE)が12日、5月の小売販売(量)は、4月より0・6%減少したと発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
 小売販売が前月比で減少したのは今年初で、3月から4月に増えた0・7%分を帳消しにした。
 ただ、3~5月の移動四半期(通常の四半期と違い、任意の月から始まる3カ月間)では前期比0・4%、昨年同月比では2・7%、今年の累積では3・2%、直近12カ月間の累積では3・7%、各々増加した。
 5月の小売販売の落ち込みは同月下旬のトラックストが原因で、燃料・潤滑油の6・1%、書籍・新聞・雑誌・文具の6・7%が特に目立つ。事務用品や情報処理・通信用品は4・2%、衣類や靴は3・2%、家具や電化製品は2・7%、医薬品や化粧品・香水類も2・4%減となった。
 唯一伸びたのはスーパー・飲食料品・タバコ類の0・6%で、その他の個人用品や家庭用品は前月並みだった。
 他方、自動車販売や建設資材まで含めた拡大小売販売は4・9%減だった。自動車やバイクとその部品類は14・6%、建築資材は4・3%の販売減となっている。
 拡大小売販売は、移動四半期で0・6%減ったが、昨年前月比では2・2%増、直近12カ月の累積でも6・8%増となっている。
 名目収入で見た小売販売は前月比0・3%減ったが、移動四半期は0・6%、昨年同月比は4・1%、今年の累積は3・8%、12カ月間累積は3・1%、増加した。
 名目収入での拡大小売販売は、前月比で3・6%、移動四半期で0・3%減となったが、昨年同月比では6・6%、12カ月間の累積では5・8%増となっている。