連警が17日、アラゴアス州などで積荷強盗などの犯罪を繰り返していたグループを摘発、家宅捜索や逮捕など、計182件の令状を執行したと17日付現地紙サイトが報じた。
トランスボルドと命名された作戦は、アラゴアス州とサンパウロ州、リオ州、バイア州、セアラー州、ペルナンブコ州の6州で展開され、逮捕令状72件と家宅捜索令状107件、盗まれた積荷を受け取り、売り捌いていた企業の営業差止め3件の計182件の令状が出た。
北東部と南東部を舞台に活動していたグループは、積荷を盗むだけでなく、車両の改造、保険会社への詐欺その他の犯罪を取り仕切っていた。
犯罪者達はトラック運転手も取り込んでおり、運転手達が積荷強盗に襲われたふりをしている間に仲間が防犯アラームを解除。荷物を他の場所に持ち去った後に、運転手が警察に被害届を出すという形で積荷を掠め取っていた。強盗が狙う品物は特化されておらず、衣類や電化製品、食料品まで、あらゆる種類の商品が狙われていた。
犯罪者達は、盗んだトラックを改造して警察の目をくらました上、盗んだ商品やトラックにかけておいた保険料を受け取るとか、積荷を業者に売り渡すという形で金を手に入れていた。
また、積荷を買い取った業者は、それを売り捌く事により、暴利を得ていたという。
警察によると、このグループによる被害額は、積荷やトラックに関するものだけで860万レアルに上っていたという。
家宅捜査や逮捕の件数が最も多かったのはサンパウロ州の家宅捜索48件、逮捕32件だ。バイア州は37件と25件、アラゴアス州は18件と11件、リオ州は2件ずつ、ペルナンブコ州とセアラー州は共に1件ずつだった。
営業差止めとなった企業は、アラゴアス州南部のサンミゲル・ドス・カンポス市にあり、盗まれた商品を買い取っては売り捌いていた。
サンパウロ州では、容疑者らを逮捕する時に、武器や車両、現金なども押収されたという。