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《ブラジル》ようやく「サプリメント」の規制を開始=これまでは効果が不透明なものも流通

 ブラジル国家衛生監督庁(Anvisa)は17日、ビタミン剤やプロテインなどのサプリメントの規制基準を定めた。
 栄養補給などを目的とした錠剤や粉末などのカテゴリーはまちまちで、「食品」とされる例や、「医薬品」とされる例があった。また、製造、流通、販売時には個別の規制がかかっていたが、今後は「サプリメント」のカテゴリーで、統一規制の対象となる。
 サプリメントに含まれる成分や栄養素はAnvisaの許可を受けている必要があり、利用する際の適正量(最低量と最大量)も決められる。
 こうした規定成分、規定分量は今後、連邦政府の官報に記載される。すでにサプリメント商品を製造、販売している会社は、5年間の猶予期間内に、全ての商品を規制の範囲内に納める義務が発生する。
 また、「骨の強化」や「抗酸化作用」などのように、サプリメント商品の効能をラベルに明記する際の規制も定められた。Anvisaは、サプリを摂取することで得られる、189種の効能を記載したリストも公表する。販売会社は各々、サプリメントの効能と安全性を証明する義務を負う。
 Anvisaの内部機関、食物総合管理局(GGALI)は、ブラジル国内のサプリメント市場には、効果やリスクに疑いのある商品が出回っているが、消費者には栄養素などの正確な情報を精査する事が困難なため、国によるちゃんとした規制が必要だったとしている。(18日付エスタード紙より)