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《ブラジル雇用問題》建設業の落ち込みが続く=正規雇用が軒並み減少=「いっそ自営で請け負う」の声も

建設業の雇用は低調なままだ。(参考画像・Denio Simoes/Agencia Brasil)
建設業の雇用は低調なままだ。(参考画像・Denio Simoes/Agencia Brasil)

 ブラジルの労働市場において、最近1年間で最も大きく正規雇用を減らした10の分野の内、七つが建設業関連だったことが、全国財・サービス・観光商業連合(CNC)発表の調査で判明したと、24日付現地紙が報じた。
 この調査は、労働省がまとめている全就労・失業者台帳(Caged)を基に行われた。
 建設業界の雇用者は大幅に減ったが、17年7月から今年6月までの累積で見た減少比率が最も大きかったのは「現場監督」だ。同部門では正規雇用者が8566人減っており、減少率は8・7%に上った。同部門の正規雇用者は、16年7月から17年6月までの累積でも、1万7282人減っている。
 「木材、金属材、複合材組み立て」部門は、17年7月から今年6月までの12カ月間で5996人(5・2%)の正規雇用が減った。「煉瓦仕事・左官」部門も、同期間中の正規雇用が1万7496人(4・9%)減った。
 CNCの調査責任者ファビオ・ベンテス氏は、「建設業は、同部門への投資が落ち込んでいることと、ブラジルの国内総生産(GDP)の成長率が芳しくない事の悪影響を受け続けている。土木工学者という、業界で最も高い能力、知識が求められる職種さえ、人余りになっている」と語る。
 17年7月から今年6月にかけて失職した「土木工学者」は2110人おり、減少率は3・2%だ。同部門では16年7月から17年6月までの12カ月間でも6189人分の正規雇用が失われており、2年間で8千人分を超える正規雇用が消失した計算になる。
 コンサルタント会社テンデンシアス社の分析員チアゴ・シャビエル氏は、「ブラジル全体の雇用不振が最も顕著に出たのが建設業だ。建設業は未だに困難や脆弱性を抱えている。現時点では雇用の反発上昇の兆しは見えていない」と語った。
 労働省は先週、6月のCagedを発表した。6月に採用された正規雇用者数から、同月に解雇された正規雇用者数を引いたところ、661人の正規雇用者減となり、今年に入って初めての「正規雇用減」となった。
 ブラジル現地紙は、「同業者の間には、就職を諦めて、自営で工事を請け負うって考えが広がっているよ」という、建設業従事25年のアレシーノ・ソアレスさん(51)の言葉を紹介している。

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