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リオ市警が別件逮捕の元軍警らを拘束=マリエーレ市議殺害に関与?

 リオ市警が24日、3月に起きたマリエーレ・フランコ市議と運転手のアンデルソン・ゴメス氏殺害事件に関与した疑いで、元軍警ら2人の身柄を拘束したと同日付現地紙サイトが報じた。
 逮捕されたのは、元軍警のアラン・ノゲイラ容疑者(通称カショーロ・ロウコ)と元消防士のルイス・クラウジオ・バルボーザ容疑者だ。逮捕令状請求は、昨年2月にバイシャーダ・フルミネンセにある元軍警のオルランド・オリヴェイラ・デ・アラウージョ容疑者(通称オルランド・クリシカ)の農園で起きた、軍警と元軍警殺害の実行犯との名目で出された。
 この事件は、アラウージョ容疑者が率いるミリシア(警官や消防士、政治家も絡んだ犯罪集団)所属の軍警と元軍警各1人が、反乱を企てている疑いでアラウージョ容疑者に呼び出され、同じミリシア所属のノゲイラ、バルボーザの両容疑者に殺害されたものだ。
 実行犯2人の名前は同ミリシア元構成員の報奨付供述で明らかにされたが、元構成員は、この二人はマリエーレ市議殺害にも関与していたと供述しており、同市議とアンデルソン氏殺害事件でも逮捕された。
 24日に逮捕された容疑者2人がアラウージョ容疑者の農園での殺害事件とマリエーレ氏殺害事件の双方に関与していたと供述した元構成員は、6月にも、アラウージョ容疑者はマリエーレ氏殺害を命じた人物の一人と示唆している。
 マリエーレ市議ら殺害事件の捜査は秘密裏に行われているため、農園での殺害事件の件で逮捕令状をとった市警殺人課の警部も、今回逮捕された容疑者2人が二つの件で取調べを受ける事は明らかにしたものの、二人がどのような形で市議ら殺害に関わっていたかへの言及は避けた。
 だが、2容疑者逮捕に関する報道によれば、少なくともノゲイラ容疑者は、マリエーレ市議を襲撃した車に乗っていた一人とされている。
 ノゲイラ容疑者らは24日朝6時頃に逮捕されたが、同容疑者の弁護士は、自分の顧客はミリシアにも市議殺害にも関係がないと主張している。
 二人に殺害を命じたアラウージョ容疑者にも逮捕令状が出たが、同容疑者は現在、リオ・グランデ・ド・ノルテ州の連邦刑務所に収監されている。