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ブラジル人子弟10人まだ収容所に=米国に不法入国した親子分離で

 【既報関連】米国のトランプ政権が不法入国を試みた移民親子を分離して収容していた件で、同国の裁判所が分離されていた親子を一緒にするよう命じた期限が26日で切れたが、ブラジル人の子供については、10人がまだ親から分離されたままだという。
 ブラジル外務省が26日に発表したところによると、シカゴの収容所で4人、ヒューストンの収容所で6人の計10人のブラジル人子弟が、親と再会出来ずにとり残されているという。
 外務省は、それ以外の39人は、ここ2週間の間に、親や親族などの身内の許に返された事も明らかにした。
 ブラジル政府はトランプ政権が採った移民政策は非道、かつ、子供の人権保護を定めた国際法に反する行為と批判し、米国政府が裁判所の命令を実行するか否かを監視し続けていた。
 ブラジル政府は、帰国を望む不法入国者には、航空便を手配する事も含めた支援措置を講ずる意向だったが、ブラジル人の不法入国者の大半は米国に滞在する事を望んでおり、今後も、米当局の判断を待つ必要がある。
 国籍を問わずに見た場合、米国に不法入国を試みて親から分離され、収容所に入っていた5歳未満の子供103人を親許に返すよう定められていた今月10日は、57人の子供しか親子対面が出来なかった。
 また、米国政府は21日、5~17歳の子供2551人についても、450人しか親子対面が果たせていないと発表していた。ブラジル人の子供については、25日の時点で、まだ20人が親と対面出来ず、収容所に残されていると報じられていたが、26日にはその数が10人に半減した。(26日付G1サイトより)