ご一行が会館にむけて出発された後、泣き崩れたところを眞子さまに抱擁されるという感動の場面の主人公、森部さんに声をかけたところ、感激の余り呆然とした状態だった。
後日、電話取材したところ、前日22日のプロミッソン式典でも眞子さまと話をしていたという。「プロミッソンに到着された際に『ようこそいらっしゃいました』と手を振って声をおかけしました。そして、帰られるときにも『眞子さま、大変お疲れ様でした』と声をおかけすると、今度は大勢の人だかりのなかで、こちらに声をかけて頂いたのです」という。
「私の方から『明日、カフェランジアに行かれますね?』とお聞きしたところ、眞子さまは『はい』とお答えになり、『それでは明日お会いしましょう』」と言葉を交わし別れたという。
つまり、眞子さまに抱擁されるという感動の場面には伏線があったわけだ。
23日当日、「眞子さまは昨夜のことを覚えていてくださり、笑顔で話かけてくださった。もう感激して、ただただ涙が出て…」。そんなやり取りが隠されていた。
一人一人に心を込めて丁寧に挨拶されていた眞子さま。握手した日系人の数たるや、千人は優に超えるだろう。にもかかわらず、眞子さまは前日に会った一老婦人を覚えていた。眞子さまは、過密な日程のなかで公務をこなされているが、移住者に寄り添う気持ちの篤さが感じられる逸話だ。(大澤航平記者)