昨年に続いてサントス強制立退き者追悼ミサが7月29日(日)午前8時から、サンパウロ市のサンゴンサロ教会で行われた。マノエル・ジアス・オリベイラ神父が司祭を務め、約50人が参加した。
途中、壇上に立った白沢ノトブルガ修道女は、「私たちは75年前に日本移民と子孫がサントスから追放された苦しみと哀しみ、嘆きを思い起こします。多くの方が犠牲になったご霊魂のためにお祈りします。そして、生き延びた日系人の勇気と堅忍に敬服します。全ての困難を乗り越え、家庭を盛り上げ、ブラジル社会の善のために今日まで献身されていることに感謝と賛美を捧げ、今後の活躍のためにお祈りします」と唱え、全員が聖書の祈りを唱和した。
最後にアドリアーノ・ジョーゴ前サンパウロ州議もマイクを握り、「この強制立ち退きは、アメリカに組みしたヴァガス独裁政権による、無実の枢軸国移民への復讐だ。イタリア移民、ドイツ移民も財産や家庭を失い、屈辱を受けた。このミサはそんな犠牲者を忘れずに追悼する重要なもの。75年前の歴史見直しを連邦政府に迫り、謝罪請求を進めるべき」と強調した。
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