元連邦下議の伊波興祐さん(78、沖縄県系三世)が約20年振りに連邦下議選に出馬する。伊波さんは1970~90年代、サンヴィセンテ市議、連邦下議などを歴任した。87―91、91―99年の2回目の連邦下議時代はPSDBの日系下議として活躍した。
伊波さんは7月24日に来社し出馬を表明。下議時代に所属したPSDBではなく、PRS所属となる。PSDB所属で服役中のエドゥアルド・アゼレードや、同党首だったアエシオ・ネーヴェス氏の汚職が報じられていること、また同じサンビテンテ出身のマルシオ・フランササンパウロ州知事から勧められたことを出馬の理由とした。
1940年にサントスで生まれた伊波さん。慣れないインターネットを駆使し、人々へのアピールを続けている。「私が連邦下議だった経歴を思い出してくれれば」と期待した。
伊波さんは「ペスカ法」などの法立案を援助したほか、94年にはサントスの日本人学校全面返還を求めて議会に法案を提出した。また1978年には市長としてサンヴィセンテ市と沖縄県那覇市の姉妹・友好都市提携を結んだ。