前回大会覇者のグレミオは敵地の一回戦第1試合を落とした(Lucas Uebel Gremio)
南米一のクラブを決めるリベルタドーレス杯が、W杯に伴う中断期間後、約1カ月半振りに再開した。7日から始まったのは、グループリーグを勝ち残った16チームによる決勝トーナメントだ。今年は例年以上に強豪揃いとなっている。
16強の顔ぶれの豪華さは、現在残っている16チーム中13チームまでが過去南米一を経験していることからもうかがえる。この13チームの優勝回数の合計は、実に35回となる。
13チームの内訳は、ブラジル6チーム、アルゼンチン5チーム、チリとコロンビア各1チームだ。合計優勝回数はアルゼンチンが圧倒しており、最多優勝の上位3位までは、全て同国のチームが占めている。
最多優勝は7回を記録しているインディペンディエンテ。続いて、マラドーナも在籍していたことで世界的にもその名が知られるボカ・ジュニオルスが6回。エストゥディアンテスが4回で続いている。ボカ・ジュニオルスの最大のライバルと目されるリーベル・プレートも3回だ。
ブラジル勢の最多優勝は、昨年の覇者でもあるグレミオと、ペレやネイマールを輩出したサントスの3回。
続いて、コロンビア屈指の強豪のアトレチコ・ナシオナルと、ブラジルのクルゼイロが2回で並んでいる。
また、1回ずつでは、アルゼンチンのラシン、チリのコロコロ、そしてブラジルの3チーム。サンパウロ市宿命のライバル同士のコリンチャンスとパルメイラスが共に1回ずつで、リオ、そして国内最大人気のフラメンゴもジーコが在籍した80年代に1回優勝を記録している。
今年の16強は、この13チームにアトレチコ・トゥクマン(アルゼンチン)、セーロ・ポルテーニョとリベルタのパラグアイ勢2チームが加わって構成されている。
今年の状況をブラジル勢に限って見てみると、優勝候補は、昨年に引き続いてグレミオ、全国選手権でも首位争いを演じているフラメンゴ、昨年の全国選手権1、2位で選手層も充実しているコリンチャンスとパルメイラスといったところか。ただ、8月一杯までは欧州チームの国際移籍期間が続き、主力選手の動き次第で戦力も変わるので、予断は許さない。(7日付フォーリャ紙より、8日掲載)