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 8日付フォーリャ紙によると、今年の大統領選と知事選では女性候補の出馬が急増したという。その数は、大統領、副大統領、州知事、副知事で合わせて388人中98人。前回の14年が68人、前々回の10年が49人だったことを考えるとかなりの増え方だ。とりわけ、知事候補が前回の17人から25人、副知事候補が45人から67人に伸びたのが目立つ。同紙によると、これは今回、高等選挙裁判所が、選挙で出す政党支援金の「3分の1は女性候補に使うように」と割当を決めたことが大きいという。実際に当選するのが何人かも気になるが、女性の政治参入が活性化するのは良いことだ。
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 昨日付本面でも報じた、サンパウロ市で殺害された女性軍警ジュリアーネ・ドス・サントス・ドゥアルテさんを巡り、メディアの反応がかなり大きくなっている。それは昨日も報じたように、ジュリアーネさんには癌患者でかつ失業中の母親がいることもあるが、彼女が黒人で、かつ男装の同性愛者であることも注目されている。殺害理由がそのことと直接関係あるかは微妙だが、既に幾つかのLGBT団体は遺憾の意を表明。新たな波紋を呼んでいる。
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 8日のサッカーのリベルタドーレス杯。2年連続南米一を狙うグレミオは、敵地アルゼンチンでの決勝トーナメント第1戦、対エストゥディアンテス戦を1―2で落とし、厳しい状況となった。次戦は約3週間後、28日に本拠地ポルト・アレグレで行われる。昨日は故障で欠場したストライカーのエーヴェルトンの復帰などに期待したい。