9日より、10月の大統領選と州知事選の行方を占う、候補者のテレビ討論会がはじまる。さらに、10月7日の投票日までの各局の放送予定日も発表されている。
討論会は2種類ある。ひとつは大統領候補が集まって行うもので、もうひとつは州知事候補が集まるものだ。知事選に関しては、放送先の州がどこかによって異なる。
今年の放送予定は以下のような感じだ。
〈大統領選〉:8月9日(木)バンデイランテス局、17日(金)レデ局、9月9日(日)ガゼッタ局、26日(水)SBT局、30日(日)レコルデ局、10月4日(木)グローボ局
(州知事選):8月16日(木)バンデイランテス局、24日(金)レデ局、9月16日(日)ガゼッタ局、19日(水)SBT局、28日(金)レコルデ局、10月2日(火)グローボ局。
放送はいずれも、夜の10時位からとなる。
ブラジルの選挙で特筆すべき点は、選挙CMがはじまりだすと、各候補のイメージなどが大きく変化することだ。候補者が公約などを語るCMの放送時間は、候補者の政党の規模や連立した政党の数などで決まる。
今年の選挙では8月末からCM放送がはじまるが、それまではそれほど差がついていなかった各候補者のイメージが、それ以降はガラリと変わりはじめる。また、進めば進むほど、視聴率の高い放送局での放送になるので、見る側の注目度も上がっていく。
前回2014年の大統領選討論会では、泡沫候補のレヴィ・フィデリックス氏(労働刷新党・PRTB)による、「同性愛者は治療が必要だ」という発言が飛び出して社会問題になるなど、テレビ討論会は時にドラマも生み出す。今年の討論会からは果たしてどんなドラマが飛び出すか。(9日付フォーリャ紙より)