VejaやExameなど、ブラジル国内で多くの雑誌を出版しているAbril社が15日、会社更生法適用を申請した。同社の負債はおよそ16億レアル(480億円)程度だ。
声明文でAbril社は、今回請求した会社更正法は、所有する全ての子会社も対象にしたものだと説明した。
同社の経営業務は、3週間前に米国のコンサルタント会社、アルヴァレス&マーサル社が経営業務を引き継いでおり、先週も、雑誌廃刊や800人に及ぶ人員整理を行ったばかりだ。
先週廃刊が決まった雑誌には、女性向けファッション誌のElleやCosmopolitan、インテリア雑誌のCasa Claudia、Arquitetura & Construção、Minha Casa、フィットネスや美容関連情報を掲載するBoa Formaなどが含まれていた。
Abril社は、Veja、Exame、Claudia、Vip、Você S/Aなど、15種類の雑誌は紙媒体、電子版で継続すると発表していた。
Abril社には、2017年10月に、別会社の手による資本整理の手が入っていた。A社の17年決算は3億3千万レの赤字だった。
ブラジルでの会社再建を手がけた実績を持つアルヴァレス&マーサル社は、3週間前からAbril社再建にかかっており、それまで社長を務めていた創業者の孫に代えて、自社役員を新社長を据えていた。(16日付ブラジル各紙より)