パラー州トメアスー郡クアトロ・ボッカスのトメアスー文化農業振興協会(ACTA、柴田一宇シルビオ会長)の野球チーム指導員として、JICAボランティアで伊取成貴(いとりなるき)さん(22、福岡県)が派遣されている。伊取さんは7月29日、同チームに母校・福岡大学野球部などから寄付された野球ボール200球やグローブ、キャッチャー防具などを寄贈した。
同チームメンバーは子供からベテランを含む80人。内30人が女子ソフトボールの選手となる。12歳までは男女混合のチームがつくられている。1960年に創設、デカセギブーム時には活動が止まったものの、00年代から活動を再開した。
今年7月7、8日にはパラナ州ロンドリーナで行なわれた『第39回インタークラブ幼年伯野球大会』に出場し、同グループで優勝を収めた。
同地に野球指導員が派遣され始めたのは昨年から。2人目の指導員となった伊取さんは野球技術の向上、青少年育成を今後の指導方針とし、「やるからには一つでもタイトルを取りたい。今回の寄付で少しでもチームの成長に協力したい」と語った。