ホーム | ブラジル国内ニュース | (ドリア)政治活動差し止め命令受ける サンパウロ州知事選の活動は続行も

(ドリア)政治活動差し止め命令受ける サンパウロ州知事選の活動は続行も

 サンパウロ州知事選に出馬中のジョアン・ドリア氏が24日、4年間の政治活動差し止めを命じられた。控訴は可能で、知事選のキャンペーンは継続できる。25日付現地紙が報じている。

 今回の判決は、ドリア氏がサンパウロ市市長時代の2017年に行った清掃美化政策「シダーデ・リンダ」のロゴに関するもので、サンパウロ州検察局からの起訴状が受け入れられた形となった。

 ドリア氏はこのロゴをキャンペーンとは市政とは直接関係ないところにも使用した上、シャツや帽子なども大量に作り、積極的に着用したりしたため、「自身の宣伝のために利用している」と判断された。今年2月には「ロゴの使用を禁止」し、「従わない場合は期限を1日超過するたびに罰金も科す」との暫定令が出されたが、これを無視していた。

 ドリア氏はキャンペーンの費用は民間の支援者からの寄付で賄ったとしつつ、自身のソーシャルネットワークで、支援者の会社の製品を宣伝するなどの行為も見られた。

 サンパウロ市第11公共財務法廷のカロリナ・マルチンス・カルドーゾ判事は、「広告業界との契約を3年間禁ずる」「シダーデ・リンパのロゴの使用続行による公金損害の補償」なども求めた判決を下している。

 今回の判決は控訴が可能で、出馬を差し止めるような効力も無いため、ドリア氏は引き続き選挙キャンペーンを続行することが可能だ。