地理統計院(IBGE)が29日、7月1日現在のブラジルの総人口は2億849万4900人と発表したと同日付現地紙サイトが報じた。昨年の総人口は2億766万929人だったから、83万人強増えた事になる。1億7230万人だった2001年と比べると、21%増えている。
市単位での人口最多はサンパウロ市の1217万6866人で、2位はリオ市の668万8927人。3位のブラジリアと4位のサルバドールはどちらも300万人弱だ。
人口が100万人を超えた市は17あり、総人口の21・9%(4570万人)を占める。人口が100万人超で州都ではない市は、サンパウロ州のグアルーリョス市(140万人)とカンピーナス市(120万人)、リオ州サンゴンサロ市(110万人)の3市だった。ちなみに、首都と州都の人口は4970万人で、23・8%を占めた。
また、人口が50万人を超えた市は46(0・8%)で、6490万人(31・2%)が在住。
5570市中の人口最少はミナス州セーラ・ダ・サウダーデで、786人。サンパウロ州ボラー(836人)とマット・グロッソ州アラグアイーニャ(956人)までは人口が1千人以下だった。
州都とその周辺の市を取り込んだ大都市圏で見ると、最大は2160万人を擁するサンパウロ大都市圏。リオ大都市圏は1270万人、ベロ・オリゾンテ大都市圏は590万人で、ブラジリア大都市圏は430万人を擁している。
一方、州単位で最多はサンパウロ州の4550万人で、総人口の21・8%に相当する。以下、ミナス州2100万人、リオ州1700万人と続く。バイア、パラナ、リオ・グランデ・ド・スルの3州も人口が1千万人を超えている。
人口最少州はロライマの57万6600人で、総人口の0・3%に相当する。この中にはボア・ヴィスタ市やパカライマ市に住むベネズエラ人も入っている。同州以外で人口が100万人未満だったのは、アマパー州の82万9千人と、アクレ州の86万9千人(いずれもブラジル北部)だ。
これらの統計結果は、社会統計学的な指数や経済指数などを試算する際の資料となり、各州、各市への基金分配の基準ともされる。