煎茶道静風流灯楽会(せいふうりゅうとうらくかい)ブラジル支部は「創立30周年茶会」を16日、ニッケイパラセホテル(Rua Galvao Bueno, 425)で開催する。当日はその場で入れた煎茶と手作りの和菓子が振舞われる。
1984年に来伯した石本光暁(こうぎょう)さんが日系人が日常的に煎茶を飲んでいることを知り、88年に同支部を創立。石本さんは福井県在住で、毎年指導のために来伯していたという。今茶会にも参加予定だったが、惜しくも5月5日に81歳で亡くなった。
案内のため井料堅治(いりょうけんじ)さん、岡本和子(かずこ)さん、山田グラシエラさんが来社。岡本さんは「石本先生がお亡くなりになったので、あまり派手なことをせず行おうと思います」と話す。
来場者には煎茶と和菓子が振舞われる。井料さんらは「150人分を用意をしています。関心のある方はぜひいらっしゃって一緒に祝いましょう」と呼びかけた。
問合せは、山田さん(11・99586・4460)まで。
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煎茶道静風流灯楽会ブラジル支部の井料さんは「煎茶道と茶道は全然違うもの」と話す。煎茶道は抹茶ではなく煎茶や玉露を味わう他に、茶道のように専用の茶室だけでなく、建物のあらゆる空間で行わるなどの違いがある。表現の幅が広く生活文化と古典文化をあわせ持つのが煎茶の魅力とのこと。関心のある人はぜひ茶会に足を運んでみては?