14日に発表された国連開発計画(Pnud、英語ではUNDP)によると、2017年のブラジルの人間開発指数(HDI)は前年より0・001ポイント上がり、0・759になったが、世界189カ国中のランキングは3年連続の79位だったと14日付現地紙サイトが報じた。
HDIは平均余命と教育(識字率、就学率)、所得を指数化し、ある国の平均達成度を測る指標で、1に近いほど評価が高い。上位のノルウエーやスイス、オーストラリア、アイルランド、ドイツは0・953~0・936で、下位のニジェールや中央アフリカ、南スーダン、チャド、ブルンジは0・354~0・417だった。
ブラジルの平均余命は、1990年以降、10年以上延び、75・7年に達した。2016年は75・5年だったから、1年で0・2年延びた事になる。平均余命の指数は0・765だった。
国民1人あたりの所得(国民総生産・GNPで算出)は1万3730ドルから1万3755ドルに増えたが、2015年に記録した1万4350ドルは下回っている。所得に関する指数は0・471だった。
国民の平均就学年数は7・8年で、16年と同じだった。この数字と、今、学校に入る子が勉強すべき期間の15・4年は、15年から変わっていないという。
ラ米でのブラジルは、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、ベネズエラに次ぐ5位で、辛うじて、ラ米・カリブ諸国平均の0・758を上回った。
BRICSでは、ロシアの0・816(世界49位)に次ぐ2位で、以下、中国、南アフリカ、インドと続く。
なお、所得や医療、教育へのアクセスなどの格差を加味した指数は0・578で、世界ランキングは一気に17落ちる。