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東西南北

 18日付フォーリャ紙によると、若者の政治意識が強くなっているという。ダッタフォーリャが行った最新調査では、16~25歳の若者たちの内、「いつか選挙に出てみたい」と答えた人が29%に上ったという。同じ質問を25~40歳にした場合に出馬意欲を見せたのは19%のみで、41歳以上だと15%に落ちるという。この結果に対し、サンパウロ連邦大学のエステル・ソラーノ教授は、「現在は世界的に民主主義が危機に晒されているため、若者たちに政治参加を望む気持ちが強くなっている」と分析している。こうした若者の気持ちが、ブラジルの将来をよい方向に導いてくれると嬉しいが。
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 14日、サンパウロ州内陸部のヴィラコッポス空港で、赤道ギニアのテオドロ・オビアン・マング副大統領がカバンに入れて持ち込んだ現金(160万ドルと5万5千レアル)、高級腕時計約20個(1500万ドル相当)が押収された。同副大統領は、ブラジルには持病の治療で訪れているが、その後に公務でシンガポールに行く用があるといい、この押収に強く憤慨している。仮にそうだとしても、なぜ周囲に怪しまれるような多額の現金を、外国に持ち込む必要があったのか。気になるところだ。
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 暦の上では今週の土曜22日から春になる。予報だと、冬の終わりのサンパウロ市は気温が上がり、日中で26~28度、朝方も16~17度になるという。その代わり、にわか雨が降りやすくなるようだ。こういう話を聞くと、いよいよサンパウロ市も雨季到来と感じる。カンタレイラ水系の水不足を解消するくらい降ってほしいが。