地理統計院(IBGE)が19日、上下水道などの基礎的な衛生施設整備計画のある市は増えたが、それでも、全国5570の市中2126市で、38・2%に過ぎないと発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
昨年の4月から9月に行われた市町村の基礎情報調査(Munic)によると、整備計画が出来上がっている市は38・2%で、2011年の35・4%より2・8%ポイント増えた。また、整備計画は完成していないが、何らかの形で衛生設備を運用中の市は2313市で、11年の609市の約4倍になった。
他方、整備計画はまだ立案中という市も24・1%あり、2007年に定められ、2010年に施行細則などが決まった、全国の市町村に基礎的な衛生設備を完備するという方策実現には相当な時間がかかりそうだ。
整備計画は連邦政府からの資金を受け取るために不可欠で、連邦政府は各市町村が提出した計画に基づいて、計画の進行状況や資金の使用状況などを監査する。計画には水の供給と下水処理、雨水管理と固形廃棄物管理の4項目が含まれる。
連邦政府からの資金を申請するための期限は2019年12月31日となっているが、この期限は延長される可能性もあるという。
整備計画が出来ている市は38・2%のみだが、人口が50万人を超える市では69%が整備計画を立て終えている。だが、人口が5千人未満の市では、この割合は、38・6%だという。
また、南部では63・7%の市で計画が完成しているが、北東部は18・6%に止まるなど、地域差が大きい。