サンパウロ市南部プラナウト・パウリスタ区の住民が、売春婦がたむろする住環境に嫌気がさし、彼らの出没地に、顧客の車のナンバープレートを公開すると警告する横断幕を掲げて、大きな反響を呼んでいる。20日付現地紙が報じている。
報道によると、プラナウト・パウリスタ区インジアノーポリス大通り付近の住民たちが、大勢の売春婦や女装者が客引き行為を行うという、風紀の悪い環境に耐えかね、彼らの出没する地域に警告付の横断幕を掲げた。
防犯カメラや携帯電話で撮影したナンバープレートをソーシャルネットワーク上で公開すると警告する横断幕が掲げられたのは、イレレー大通りやアラメダ・ソリマンスなど計7カ所だ。
この動きに対し、女装者のエリーザさん(仮名)は、「以前は1日5人は顧客がいたのに、あの幕のせいで、1日に1人か2人に減った」と不満を述べている。
また、近隣住民の中にも今回の横断幕設置を喜ばない人も存在する。生まれて以来、ずっと同地に住んでいるという58歳の男性は、「警察のパトロール強化の方が得策だ」と主張している。
また、ある弁護士によると、顧客のナンバープレート公表は、個人の秘密漏洩で訴訟の対象になりうるという。
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