リオ市警が19日、リオ市のバーラ・ダ・チジュッカ区で、全長1・68メートル、重さ38キロという超大型の対空機銃を押収した。
市警によると、押収されたのは、ブローニング50と呼ばれる米国製の対空機銃で、1分間に400~600発を発射出来る。射程距離は1800メートルに及び、装甲車や航空機にも穴を開けるだけの力がある。第一次世界大戦の頃開発された銃は、現在も世界各国の軍で使われている。
この銃は、サンパウロ州を拠点とする麻薬密売組織の州都第一コマンドを抜け、リオ州に本拠のあるコマンド・ヴェルメーリョに鞍替えした麻薬密売者2人が所持していた。彼らはこの銃を20万レアルで売り捌こうとして、リオ市のファヴェーラ〃ロッシーニャ〃に持ち込んでいた。
警察は3日前にこの銃の存在などを突き止め、動向を観察していた。この銃がいつ、どのような形で持ち込まれたかは今後の捜査が必要だが、バーラ・ダ・チジュッカを通ってリオ市中央部のファレットの丘とフォゲテイロの丘に持ち込まれた後は、州外に搬出されるはずだったようだ。
リオ州の警察が押収した武器としては過去最大の銃は、鑑識後、軍の所持品に加えられる見込みだ。(20日付G1サイト、21日付エスタード紙などより)