リオ市議会は27日、前日に自身のインスタグラム上で同性愛者を拷問した写真をあげた上、侮蔑語を述べ、軍政時代の拷問を容認する書き込みを行った、カルロス・ボルソナロ市議を倫理委員会にかける決断を下した。同日付現地サイトが報じている。
カルロス氏は大統領候補のジャイール・ボルソナロ氏の次男で、26日に、父ジャイール氏に対するアンチ運動「エレ・ノン」に参加している芸術家が作ったとされる写真をインスタグラムに掲載した。そこには裸の体に「エレ・ノン」と書かれ、血だらけで縛られた男性が、頭にビニール袋をかぶせられて苦しむ姿が写し出されている。
カルロス氏はそこに、「シャワーの中で泣いている親についてのもの」との書き込みも行った。ブラジルでは、この言葉は同性愛者を侮辱する際に使われる典型的な言葉としてとらえられている。
ジャイール氏と、カルロス氏など3人の息子たちは、同性愛者嫌悪者として知られている。
このカルロス氏の行為は掲載直後から物議をかもしたが、リオ市議会はこの行為を問題視し、倫理委員会にかけることを決めた。同氏は「アンチ運動をしている人たちの行動を見せたかっただけだ」と反論している。
カルロス氏は父親に付き添うため、市議を休職中だ。また、今回の選挙には出馬していない。