地理統計院(IBGE)が9月28日、6~8月の平均失業率は12・1%で、数の上では改善したが、今も1270万人が失業中と発表したと9月28、29日付現地紙、サイトが報じた。
失業率は5カ月連続で低下しており、8月は今年に入ってから最も低くなった。また、失職中の人は、前期(3~5月)より52万9千人減った。昨年6~8月の失業率は12・6%、失業者は1310万人だった。
就業者数は前期比1・3%(120万人強)増え、9210万人になった。昨年同期比では1・1%(100万人強)増えている。
ただ、6~8月の失業率低下は、非正規雇用者や自営業、家庭内労働などの増加によってもたらされたものだという。
また、この期間中に就業を諦め、仕事も探さなくなった人は480万人で、3~5月同様、過去最多。昨年同期比では13・2%(55万5千人強)増となっている。
近年は失業者が増加傾向にあり、いつまでも仕事が見つからず、就職を諦めて仕事さえ探さなくなる人が増えている。
仕事もせず、仕事も探さない人は累積6550万人で、1年前より100万人増えている。
民間企業での正規雇用者は3300万人で、前期比0・6%(19万3千人)増だが、昨年同期比1・3%(44万4千人)減った。非正規雇用者は1120万人で、昨年同期比4%(43万5千人強)増。自営業は2330万人で前期比1・5%増。昨年同期比より1・9%増えた。
雇用主は440万人で前期とほぼ同数だった。この数は、昨年同期比では5・2%(22万人)増となる。
8月の雇用創出は11万431人で、5年間で最良の8月となった。今年の累積は56万8500人の雇用創出となったが、希望した日数や時間数働けず、不満を感じている労働者も相当数いるようだ。