昨年12月25日付け週刊誌『ヴェージャ』が「13年に活躍した連邦議員」を発表し、安部順二下議(73、二世、PSD)が513人の下院議員中13番目に選ばれ、日系議員としては最高位を記録した。飯星伸次ワルテル下議(51、二世)は21位、高山ヒデカズ下議は40位、西森ルイス弘志下議は42位、大田慶子下議は46位と軒並み好評価を受けている。
12年末に発表された時は西森下議が22位で、日系最高位だった。この議員ランキングは、ヴェージャ紙が、毎年NECON(連邦議会調査機関)とリオ州立大学の協力を得て毎年行う。今回で3回目。
国会に提出された重要な法案を、減税、インフラ整備、汚職撲滅、教育改善等の9項目で分析し、特に国の発展に寄与するものを評価、10点満点で点数化したもの。
安部下議は、39の法案を提出し、主に減税と労働法に関する働きが認められ、7・6点を獲得。サンパウロ州70人中の3番目と高評価を受けた。コロニアのみならず、当地社会においてこれだけ高評価された日系議員は、過去数少ない。
72年にサンパウロ州モジ市議として政界デビュー、2000年からモジ市長を2期務めた。10年の選挙で、サンパウロ州内645あるうちの367市町村区内から11万3156票を獲得し、連邦議員として活躍中だ。評価に対し「評価いたいだいたことは、ブラジル国民のために、更に良い仕事をしていかなければと励まされるものです」コメントを寄せている。
昨年逝去した南アフリカのマンデラ氏の名言「教育は、世界を変えるための最も強力な武器だ」を引用し、教育改革に精力的だ。メディアを賑わしている〃ホレジーニョ〃についても、「わが国に良質な教育が存在していれば、報道されているような混乱はおきず、若者はより賢く市民権を行使しただろう」とコメントしている。