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《サンパウロ州》水道局が幹線道路の地下に大型トンネル=チエテ川への下水流入回避へ

 サンパウロ水道局(SABESP)が2020年までに、マルジナル・チエテの下に全長7・5キロに及ぶ下水道を完成させる予定であることが明らかになった。10日付現地紙が報じている。
 このトンネルは、マルジナル・チエテの地下18メートルの所に造られており、現在は12時間で1メートルという、ゆっくりとしたペースで工事が進んでいる。
 このトンネルは、チエテ川の浄化対策の一環として造られており、市南部のジャルジン・ズオロジコからセントロ(中央部)にかけての地域に住む住民200万人分の下水が流れ込むように計画されている。
 これらの地域の下水は現在、タマンドゥアテイ川の下に設けた下水道を通り、チエテ川の近くでマルケス・デ・サンヴィセンテ大通りの下に設けた下水道に入った後、大サンパウロ市圏のバルエリにある処理場に運ばれている。
 だが、現在工事中のトンネルは既存の下水道より内径が大きく、先の地域の下水の大半を受け入れるようになるため、マルケス・デ・サンヴィセンテ大通りの下の下水道の負荷が大幅に軽減される。新トンネルに流れ込む下水も、バルエリの処理場に運ばれて処理される予定だ。
 なお、SABESPでは、マルジナル・チエテの地下のトンネル以外にも、もう少し規模の小さなトンネルを造り、セントロの下水網を整備する意向だという。