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東西南北

 11日付同欄でも報じた、リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレで8日に起きた、19歳の女子学生が男性3人に襲われ、腹部にナチスの鉤十字の傷を入れられた事件が物議を醸している。被害者は大統領候補ジャイール・ボルソナロ氏に対する反対運動「エレ・ノン」のTシャツを着ていて襲われた。彼女は警察にも被害届を出したが、担当警官はその傷を「大したことはない」「それは仏教の平和のマークだ」として報告を渋り、Tシャツにも嫌悪感を示したという。腹部の鉤十字の写真はネットに出回って問題化し、本格的な捜査も行われかけたが、被害者が精神的ダメージの大きさを理由に取り下げた。未解決のままで良いのだろうか。
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 7日の大統領選の投票日に、投票機のボタンを銃で押すビデオが出回って話題を呼んだが、10日、その人物がパラナ州ノルテ・ピォネイロ在住の26歳の男性だったことが判明した。男性は取り調べに対し、「銃は玩具で、冗談のつもりだった。こんなに反響があるとは思わなかった。もうしない」と語っているという。男性は携帯電話と玩具の銃を押収され、取調べを受けた後、釈放された。投票内容の公開は選挙法違反に当たる。
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 10日に行われたサッカーのブラジル杯決勝第1試合、コリンチャンスは敵地ベロ・オリゾンテでの対クルゼイロ戦を0―1で落とした。終始、試合のリズムが作れず、逆によく1点で済んだと言えるような展開だった。第2試合は17日の本拠地イタケラ。コリンチャンスとしては、ここで逆転優勝して、来年のリベルタドーレス杯進出につなげたい。