10月13日~15日に、サッカーのブラジル全国選手権1部リーグ第29節が行われた。
上位5チーム中4チームが直接対決した第29節では、首位のパルメイラスが5位グレミオに、2位インテルナシオナル(インテル)が4位サンパウロFCに勝った。
唯一、上位勢との直接対決がなかったフラメンゴも勝利し、残り9試合を残した時点で、優勝争いは1位パルメイラス(勝ち点59)、2位インテル(56)、3位フラメンゴ(55)に絞られた感がある。
突出したチーム、毎年安定した力を出せるチームの少ないブラジル全国選手権では、前年は1部下位に沈んだサンパウロFC、2年前の大不振から前年度はクラブ史上初の2部リーグでの戦いを余儀なくされたインテルがここまで大健闘を見せている。14日の直接対決は、首位パルメイラスへの挑戦権を賭けたものとなった。
4万人を超える敵地の大観衆を向こうに回し、先手を取ったのはサンパウロFCだった。開始早々の2分にリジエロが左サイドからのセンタリングに丁寧にインサイドキックで合わせた。
しかし、その後はインテルが猛攻を仕掛け、サンパウロFCイレブンをゴール前に釘付けにすると、前半終了間際に、ブラジル代表経験もあるレアンドロ・ダミアンが得意のヘッドで決めて同点。後半6分にもダミアンがセットプレーからの混戦から逆転ゴールを押し込んだ。
サンパウロFCはその後、同点を目指して攻勢に出たが、それをしのいだインテルは、試合終了間際にもニコ・ロペスがPKを決めて、サンパウロFCを突き放した。
全38節で行われるリーグ戦の半分、第19節を12勝5分2敗の首位で折り返したサンパウロFCは、リーグ後半に入って失速。第20節から第29節までの10試合では2勝5分3敗と、大きく調子を崩している。首位の座を奪われた後、パルメイラスとの勝ち点差は7に広がり、優勝の目は遠のいた。
一方、今年は2部から昇格したばかりで優勝争いは荷が重いと見られていたインテルは、堅実な戦いぶりで2位につけている。(15日付アゴーラ紙他、各スポーツサイトより)
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