大統領選候補シロ・ゴメス氏の実弟で次期上議のシジ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)が、15日に行われた大統領選のフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)の応援演説で逆上し、「PTはジャイール・ボルソナロ氏に惨敗する」との発言を行った。15、16日付現地紙、サイトが報じている。
シジ氏はセアラー州フォルタレーザでのハダジ氏のキャンペーンで応援スピーチを行っていたが、そのとき、会場から「ルーラ、ルーラ、オレ、オレ!」と、ルーラ元大統領のコールがあがった。
シジ氏はこれに腹を立て、「何がルーラだ。彼は受刑中なんだぞ」と怒りをあらわにし、「〃自分たちは正しい〃などと思い込んでいる連中がボルソナロを生み出した。君たちはその連中たちと全く変わらない」と挑発した。
シジ氏には激しい非難が殺到したが、同氏は「このままではPTはボルソナロに惨敗だ。でも、それがお似合いだ。罪に対する謝罪もしていない」と批判を続けた。
シジ氏はジウマ政権の教育相時代の2015年に、下院での答弁で暴言を吐いた責任で解任処分を受けた経験がある。
この日は、イボッピの世論調査で、有効票でのボルソナロ氏との支持率の差が41%対59%に開くなど、ハダジ氏には泣き面に蜂だった。