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《サンパウロ州》カサビ元サンパウロ市市長がドリア次期サンパウロ州知事政権へ=収賄容疑で被告の身ながら

 ジョアン・ドリア次期サンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)は5日、元サンパウロ市市長で現在、収賄容疑で被告となっているジウベルト・カサビ氏(社会民主党・PSD)をサンパウロ州政府の文民局長に迎えると発表した。6日付現地紙が報じている。
 2006~12年にサンパウロ市市長をつとめ、PSDを創設。現在はテメル政権の科学技術相をつとめるなど、カサビ氏の政治実績は豊富だ。
 だが、同氏は2008年のサンパウロ市市長選で2100万レアルの賄賂を受けた容疑でサンパウロ州検察局から訴えられ、すでに被告になっている身だ。
 しかし、ドリア氏はカサビ氏を伴って行った会見で、「被告になっていることは何の問題にもならない。カサビ氏は長い政治実績の間に立派な公人ぶりをしっかりと示しているのだから」として、問題はないと強く主張した。
 カサビ氏は現在、連邦政府の大臣で、裁判特権(フォロ・プリヴィレジアード、FP)で守られているため、大臣職の期間中のものではない容疑も最高裁扱いになるが、州局長になればこのFPがはずれ、地裁での裁判対象となる。