ブラジル日清食品有限会社(浅野隆司取締役社長)は7日、サンパウロ市内のインドア・スカイダイビング施設「iFly」でカップヌードルシリーズの再発表会を行なった。ブラジルメディア関係者約30人が集まり試食した。
同シリーズは2016年10月に一端発表された。消費者の声を取り入れ材料の改良、若者向けにデザインを工夫した改良版を、今回は発売しなおした。従来のシーフード、カルニ、ガリーニャ・カイピーラ、ガリーニャ・ピカンチ、コステーラ、野菜の6種に加え、チェダーチーズ、ボロニェーザ、照り焼きチキン、ヤキソバ味が加えられた。予想小売価格は3・5レ程度。
必要な水が300mlから220mlに減り、より手軽に準備ができる。電子レンジでも作れる。ブラジル風の味付けを工夫し、とろみが強く、日本版商品よりも塩分が低い。
発表会では同社設立の歴史の説明後、浅野代表取締役、安田隆行取締役副社長からポ語で挨拶も行なわれた。ブラジル日清は現在サンパウロ州イビウーナ市、ペルナンブコ州グロリア・ド・ゴイタ市に工場があり、南米諸国にも輸出する。浅野代表取締役は「カップヌードルは日清独自の製品。ブラジルの消費文化の発展に貢献することができて嬉しい」と喜びを語った。
川合陽介マーケティング部長は「現在までに、80カ国で40億食が消費されている。ブラジル消費者の意向も理解できたところで、今回の再発表を行なった」と説明した。
同シリーズを担当するダニエリ・シメネスさんから製品や広報について説明が行なわれ、マスコットキャラクターの「カップメン(CupMan)」が登場して会場を盛り上げた。
同商品の顧客層であるゲーム愛好者向けに、空腹度を自動で感知してカップヌードルを準備して、口まで運んで食べさせ、手のマッサージも行なう製品「カップチェアー5007」の紹介も行なわれた。
説明後、同シリーズが来場者に振舞われたほか、インドア・スカイダイビングのショーも会場を盛り上げた。
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受験生をはじめ、若者向けに製品を展開するブラジル日清。大学構内での販売や、カップヌードルのフードトラックを採用するなど、より身近になっていくようだ。10種の内、日本と共通しているのはシーフードのみ。ブラジル独自の味を食べ比べしてみても面白いかも? さらにFacebookで打ち出した同製品のCMはポ語の「セ・フォデー(くたばれ)」と「シーフード」をかけるという若干過激な内容。日本でも特徴のあるCMで有名な同製品だが、ブラジルでも同様に若者間の話題になる?