リオ市では7~8日にかけて強い雨が降り、一部地域では、24時間の間に11月の平均降水量を上回るほどの豪雨となった。
8日朝6時過ぎの時点で最も降水量が多かったのは、同市海岸部のサウデ区で、降り始めからの雨は、24時間で月間平均降水量の104%に達した。
リオ市には7日午後9時15分から大雨注意報が出されており、8日未明も強い雨が続いた。
この豪雨によって、線路や道路の冠水や事故が起き、鉄道のオラリア駅は、乗客らが利用するトンネル内に水がなだれ込み、運行開始時刻になっても入り口が閉ざされたまま。ラモス駅も一時的に閉鎖されたが、朝7時に運行を再開した。朝のリオ市内は、路面が濡れたり、あちこちに水溜りが出来ていたりしたせいで、いつも以上の渋滞となった。
リオ市内の空港は機器を使った離着陸を必要とし、サントス・ドゥモンでは、午前11時までの時点で、51便中18便がキャンセルされ、15便が遅れた。
地下鉄は平常運転が保たれたという。
一方、バイシャーダ・フルミネンセのサンジョアン・デ・メリチでは、バスが水路に落ちる事故が起きた他、冠水した道路で動かなくなった車を運転手が押さなくてはならなくなったりする光景も見られた。
最も雨量が多かったのはマカエ市で、8日朝までの時点で160・8ミリの雨を記録。同市では川が増水して、橋が落ちたり、道路が冠水したりといった被害も出ており、市長が緊急事態を宣言した。午後2時の時点で更新された情報によると、同市山間部では24時間の降水量が240ミリに達しており、州道162号線などでは土砂崩れも発生している。
また、アングラドス・レイス市も、8日朝までの24時間で137・2ミリの雨を観測。この数値は、11月の月間平均降水量の80%に上る。
ドゥッケ・デ・カシアス市では8日朝までに94・4ミリ、ペトロポリス市でも93・2ミリの雨を観測している。
山間部の市は軒並み降水量が増えており、川が増水している。土砂崩れと洪水の危険性が高いので要注意だ。
また、海軍は、8日午後10時から9日午後10時までは、波の高さが2・5メートルに達する可能性があると警告。リオ市役所も海水浴やサーフィンなどのスポーツは避けるようにとの勧告を出している。(8日付G1サイト、同アジェンシア・ブラジルより)