日本から小包を送ってもらったが、何の連絡もなく送り返されたとか、荷物が届いているから配送料金を払うよう通知が来たといった苦情が届くようになっている。
これは、国際郵便で届く小荷物は輸入品とみなすとの方針と、従来は国税庁が課税対象とみなしたものだけに課していた配送料金を、全ての国際小荷物に課すようになった事から起きているトラブルのようだ。
今年8月までの国際小荷物は、非課税ならそのまま配達されていた。また、課税対象になると、関税と商品流通サービス税(ICMS)、配送料金12レアルが徴収されていた。
ところが、今年の8月27日からはシステムが変わり、全ての国際小荷物は配送料金15レアルを払わなくてはならなくなった。税関で課税対象とされた小荷物は税金も徴収される。どちらも、支払い後、数日間で配送される。
国外からの荷物を受け取りたい人は、郵便局のサイトで荷物の状況を確かめ、支払い方法を選択する必要がある。
状況確認の際は、郵便局のサイトのAcompanhe seu objetoというページを開き、13桁の荷物番号か納税者番号(CPFかCNPJ)で探す。
非課税の荷物だと、支払い待ち(Aguardando pagamento)という表示が出て、支払い方法(払い込み票かカード)を選ぶ事が出来る。郵便局のシステムに未登録の人は、登録システム(Cadastre-se no idCorreio)に入り、利用者名とパスワードを登録する必要がある。
料金を払いたくないから荷物は要らないという人は、受取拒否(Recusa de encomenda)を選択する事も出来る。
課税対象となった荷物は、税関監査終了(Fiscalizacao aduaneira finalizada)の表示がなされる。この場合も、払い込み票とカードのどちらかで料金と税金を支払えば配送してもらえるし、受取拒否も出来る。
なお、9日の郵便料金改定では、国内、国際双方の料金が平均で5・99%値上がりした。商用郵便物の最低料金(20グラム以下)は1・85レが1・95レに、非商用郵便物の最低料金は1・25レが1・30レになった。日本への封書は20グラムまでが4・80レとなっている。