米国のトランプ政権の国防関係者が今月末に来伯し、ジャイール・ボルソナロ次期大統領と面会を行う予定だと、17日付現地紙が報じている。
それはジョン・ボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官のことで、同氏は30日からアルゼンチンで開催されるG20サミット前の28日にブラジルを訪れ、ボルソナロ氏と対談を行うという。
ボルトン氏はトランプ大統領にとって、外交問題における右腕的存在として知られている。同氏はボルソナロ氏に対し、キューバやベネズエラ、ニカラグアといった中南米の左翼独裁政権に対して厳しく臨む姿勢を望んでおり、南米における米国の中南米対策のパートナー役を期待している。
また、ボルソナロ氏の三男でサンパウロ州選出の下院議員でもあるエドゥアルド氏は、26日から渡米して、ワシントンDC、ニューヨーク、マイアミを訪れる。同氏はそこで国家安全保障会議のメンバーと会い、ブラジル・米国商工会議所の昼食会で講演を行う。また、テキサス州選出のテッド・クルス上院議員との対談も交渉中だ。クルス氏は16年にトランプ氏と共和党大統領候補を争った実力者で、議会内でも、トランプ氏以上の保守派として知られている。