世界が愛する、黄色と緑のサッカー・ブラジル代表のユニフォームをデザインした、作家のアウジール・シュレーが15日、ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スル州ペロタスで死去した。83歳だった。
同氏は2012年より皮膚がんを患っており、10日前から市内の病院に入院していた。
ブラジル代表のユニフォームの色は、昔から黄色と緑だったわけではなく、当初は白がメインだった。
1950年、地元開催のW杯でウルグアイに破れて優勝を逃した事で、「縁起が悪い」と、ユニフォームのデザインを変えることになり、1953年にリオ市の新聞社コレイオ・ダ・マニャン紙が新ユニフォームのデザインを公募した。それに応募し、見事選ばれたのが、当時19歳だったアウジール氏だ。
翻訳家、ジャーナリスト、大学教授としても活躍。人文科学部門で博士号も取得していたアウジール氏は、12冊の著作も残している。
ブラジルリーグ2部で戦うブラジル・デ・ペロタスのファンとしても知られたアウジール氏の死を悼み、ペロタス市長パウラ・マスカレーニャス氏は、3日間の服喪を宣言した。(15日付エスポルテサイトより)