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ヴィニシウス=欧州最優秀新人の最終選考に=ノミネートの中では最年少

フラメンゴ時代のヴィニシウス(Gilvam de Souza/Flamengo)

フラメンゴ時代のヴィニシウス(Gilvam de Souza/Flamengo)

 レアル・マドリッドで活躍中の期待の18歳、ヴィニシウス・ジュニオルが、「欧州サッカー界の最優秀新人賞」を意味する「ゴールデン・ボーイ」の最終選考の5人に残っていることがわかった。
 イタリアのスポーツ紙「トゥットスポルト」が主催するこの賞では、21歳以下のプレーヤーの中から最優秀新人を決める。最終選考に残った5人は、100人の候補の中から選ばれた。
 ヴィニシウス以外で最終選考に残っているのは、ジャスティン・クライファート(19、ASローマ)、マイタス・デ・リフト(19、アヤックス)、トレント・アレクサンダー・アーノルド(20、リバプール)、パトリック・クトローネ(ACミラン)の4人だ。
 この中で、ヴィニシウスは唯一の2000年生まれで、最年少となる。
 今季の試合出場数に関してはデ・リフトやトレントの方が、得点数ではクトローネの方がヴィニシウスより上だが、ヴィニシウスの場合、「5人の中で一番若いこと」「ブラジルから移籍して日が浅いこと」「クラブ世界一チームのレアルで常時ベンチ入りできるまでになっていること」などがアピール・ポイントと言えそうだ。
 この賞は2003年からはじまり、メッシやアグエロ、ポグバ、エムバペなどの一流選手も受賞している。なお、ブラジル人では、2008年にアンデルソン(当時マンチェスター・ユナイテッド)、09年にアレッシャンドレ・パト(当時ACミラン)が受賞しているが、2人とも受賞後に伸び悩んでおり、必ずしもその後の成功を保証するものではないという側面もある。欧州のジャーナリスト35人が選んだ最優秀新人の発表は、12月17日に行われる。
 また、ヴィニシウスはレアル・マドリッドから、来年1月にチリで行われる、U20W杯の南米予選出場を禁じられた。これはレアルが「チームのリーグ戦を優先させる」ためにとった措置で、名誉なことではある。だが、彼を主軸に据えてU20W杯出場権獲得をもくろんでいたU20ブラジル代表には痛いものとなった。
 だが、この大会で4位以上に入り出場権をU20W杯の出場権を得られれば、来年5月下旬から6月開催のU20W杯には、ヴィニシウスも出場が許されている。ヴィニシウスは2017年に行われたU17W杯の南米予選で9試合で7得点を挙げる活躍を見せ、一躍注目されたが、U17W杯には当時所属していたフラメンゴからの許可が下りなくて出場できず、ブラジル代表も3位に終わっていた。(20日付グローボエスポルテより)