女優が企業家の夫からの暴力を隠しカメラで録画した映像を公表。その影響で夫が家庭内暴力で逮捕され、話題となっている。
その女優は、グローボ局の連続ドラマの脇役で出演しているクリスチアーネ・マシャド(35)だ。彼女は昨年11月に、元外交官で企業家のセルジオ・トンプソン・フローレス氏(59)と結婚したものの、度重なる夫からの暴力に悩まされていた。
クリスチアーネが最初に警察に訴えを起こしたのは3月4日のことだった。この時は「殺すぞ」と脅され、携帯電話やパソコンも破壊された。この罪状を歌えた際、フローレス氏は彼女とコンタクトをとり続けることや、「300メートル以内に近づくこと」を禁止されていたが、同氏は命令を破っていた。
この時、クリスチーナは実家に帰っていたが、その家の近くでフローレス氏が土下座して泣いて謝るなどしたという。また、クリスチーナは「新婚であったがゆえに、なかなか暴力を信じてもらえなかった」ともらしている。
「ならば証拠を残さねば」と思い、クリスチーナは部屋に隠しカメラを設置し、暴力をふるわれることに備えた。
隠しカメラが用いられたのは8月31日、彼女はフローレス氏にベッドの前で倒され、スリッパを投げつけられるなどの光景を録画するのに成功した。暴力行為はさらにエスカレートしていたようで、「コンピューターのコードで首を絞めようとした」「角のとがった芸術作品で顔を殴ろうとした」などの証言も行っている。
この映像をはじめとした証拠を警察に提出した結果、10月31日にフローレス氏への逮捕令状が出た。だが、同氏は逃亡した。
するとクリスチーナは今月18日、グローボ局の報道番組「ファンタスチコ」に出演。この番組では、彼女が録画した暴力被害にあう映像を流し、それが大きな反響を呼んだ。番組では、体中に負ったあざや切り傷などの痛々しい写真も公開されている。
それから1週間後の25日、フローレス氏は警察に自首し、一時逮捕となった。フローレス氏は現在も、弁護士を通して容疑を否認し続けている。(25日付フォーリャ紙電子版などより)
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