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《ブラジル》ボルソナロ次期政権=大統領府にまたも軍人閣僚=役割分担はまだ不明

 ジャイール・ボルソナロ次期大統領は26日、大統領府秘書室長官に陸軍退役大将のカルロス・アルベルト・ドス・サントス・クルス氏が就任すると発表した。大統領府に入る軍人はこれで3人目となる。27日付現地紙が報じている。
 クルス氏の具体的な職務は明らかにされていない。大統領府には既に官房長官予定のオニキス・ロレンゾーニ氏(民主党・DEM)や、ボルソナロ氏の社会自由党(PSL)創設者で総務室長官予定のグスターヴォ・ベビアーノ氏も指名されているが、彼らがどのような役割分担を行うかは明らかにされていない。
 一説では、大統領府秘書室長官の権限を強め、DEMとPSL双方から不満があがっているオニキス氏の権限を弱めるのが目的ではないかとも言われている。
 秘書室長官に期待されうる職務の中には、議会との交渉(政局調整、アルチクラソン)や、政府内の調整などもあるが、現時点では誰が何を行うのか、不明だ。
 現在明らかになっている陣容では、大統領府には、アミウトン・モウロン次期副大統領に、アウグスト・エレーノ大統領府安全保障室(GSI)次期長官と、3人の軍人が所属することになる。また、フェルナンド・アゼヴェド・エ・シウヴァ国防相、マルコス・ポンテス科学技術相も含めると、5人目の軍人閣僚となる。
 クルス氏には政治経験はないが、軍人としてはハイチやコンゴの国連軍を率いた経験がある。