障害者用スポーツ「スポールブール」の競技者として知られているタリタ・ドルネラスさん(33)が、愛用の車椅子と障害者用の自動車を盗まれていたことがわかった。事件発生は11月27日夜、サンパウロ大都市圏ポアーでのことだ。タリタさんが自分の車に父親と従兄弟を乗せて移動していたところ、5人組が車で近づいてきて、強盗だと名乗った。家族が彼女は障害者であることを説明すると、強盗は一旦引き下がったが、また戻って来て、タリタさんの車椅子と車を盗んだという。この特別製の車は2週間前に購入したばかりだった。知人の好意で既に5千レアル近くの募金が集まっているというが、人情に欠けた悲しい事件だ。
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現在、自宅で服役中のサンパウロ州政界の大物パウロ・マルフ氏(87)が4日夜、サンパウロ市シリオ・リバネス病院で癌の手術を受けた。同氏はサンパウロ市市長を退いた翌年の1997年に前立腺癌を患い、前立腺を摘出しているが、今年の4月に骨への転移が見つかっていた。病院は手術に関する詳細な情報を明らかにしていないが、病状や年齢から考えても、しばらくの入院は避けられないだろう。「政界汚職の象徴」の今後の行方や、いかに。
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サンパウロ市動物園(南部サウーデ)で最年長の動物だった虎のセアラーが先週、21年の生涯を終えた。セアラーはシベリア種の虎で、野生の状態なら平均して10年、飼育された状態でも、平均18年程度の寿命のところを20年以上生き延びていた。園内でも人気の一匹だったが、この4カ月間は弱りきっていて、絶対安静の日々が続いていたという。